改造ハーレー、不正車検で贈収賄容疑 「傷つけるのが怖かった」

 本来は車検を通らない改造バイクに車検証を交付させ、見返りに現金を受け取ったとして、兵庫県警は17日、自動車検査員の男(53)=神戸市=を加重収賄容疑で書類送検した。明石署への取材でわかった。「作業が面倒だった」と供述しているという。

 署によると、男は昨年8月、米メーカー・ハーレーダビッドソン社製のバイク3台の検査をしていないのに、虚偽の書類を作成する「ペーパー車検」の手口で車検証の交付を受け、代金計3万9600円を見返りとして受け取った疑いがある。バイクはいずれも改造車で、うち1台は1千万円以上かけてほぼ全ての部品を改造した「フルカスタム」だった。

 男が勤務するのは国指定の民間車検場で、道路運送車両法はここの自動車検査員を「みなし公務員」と定めている。このため、民間人だが収賄罪の対象になる。

 同署は、男に不正車検を依頼し、現金を渡したとして、客のバイクを預かっていた男と仲介の男をいずれも贈賄容疑で書類送検した。うち一人は「高価なバイクを傷つけるのが怖くて、触ったり運んだりしたくなかった」という趣旨の供述をしているという。

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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