放射能濃度を測る前の鉄くず窃盗、検察「地域社会に不安を与えた」

 東京電力福島第一原発事故による帰還困難区域だった解体工事現場から放射能濃度を測定する前の鉄くずなどが盗まれた事件で、窃盗の罪に問われた4人の初公判が16日、福島地裁いわき支部(三井大有裁判官)であった。4人はいずれも起訴内容を認め、検察側がそれぞれ懲役2年~同1年6カ月を求刑して結審した。判決は2月2日に言い渡される。

 起訴状などによると、4人のうち3人は昨年5月12~13日ごろ、共謀して「大熊町図書館・民俗伝承館」の解体工事現場から、鉄くずを2回計約7・5トン(約30万円相当)盗んだ。また、4人で同25~27日ごろ、共謀して鉄などを4回計約15トン(約70万円相当)盗んだとされる。

 冒頭陳述によると、4人は盗んだ鉄くずを南相馬市や浪江町の買い取り業者に売却し、現金計約100万円を入手し、4人で分け合ったという。

 検察側は論告で、原発事故で…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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