放火容疑の伯父「妹夫妻を苦しめるため火をつけた」兵庫の2児死亡

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遠藤美波、岩本修弥

 兵庫県稲美町で民家が全焼し小学生の兄弟が死亡した事件で、同居していた伯父で無職の松尾留与(とめよ)容疑者(51)=現住建造物等放火と殺人容疑で逮捕=が、2人が亡くなったことに「後悔は一切ない」と供述していることが捜査関係者への取材でわかった。

 神戸地検姫路支部は10日、松尾容疑者の刑事責任能力の程度を見極める鑑定留置を始めたと発表した。期間は来年4月18日まで。

 県警の調べに対し、「妹夫妻を苦しめるため、子どもがいると知って火をつけた」という趣旨の供述をするなど、兄弟の親である妹夫妻へ一方的に恨みを募らせていたことをうかがわせているという。

 県警によると、松尾容疑者は11月19日午後11時半ごろ、住んでいた木造2階建てを放火して全焼させ、2階で寝ていたとみられる小学6年の松尾侑城(ゆうき)君(12)と弟で小学1年の真輝(まさき)君(7)を死亡させた疑いがある。

 松尾容疑者は火災直後から行方がわからなくなっていたが、県警が5日後の24日に大阪市北区の公園で見つけ、逮捕した。妹夫妻は出火当時外出しており、不在を狙って松尾容疑者が農機具用ガソリンを使って火をつけたと県警はみている。

「自分が跡取り」の意識強く

 全焼した2階建ての民家は…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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