放火殺人事件の被告、小声で「社会に戻るつもりない」 法廷で供述

 甲府市で2021年10月、全焼した住宅の焼け跡から夫婦の遺体が見つかった事件で、殺人と現住建造物等放火など四つの罪に問われた同市の無職遠藤裕喜被告(21)の裁判員裁判の被告人質問の2日目が14日、甲府地裁(三上潤裁判長)であった。

前日は問いかけに一切答えず

 13日の被告人質問で弁護人の問いかけに一切答えなかった被告。仕切り直しとなったこの日の手続きでは口を開いた。

 質問が始まったのは午前10時13分ごろ。

 弁護人が、事件当時の行動や動機などを尋ねたが、被告は下を向いて黙っていた。自身の学校生活や警察での取り調べに質問が及んでも何も話さず、16問目で初めて口を開いた。

 「どうして話さないのか理由を教えてください」

 弁護人が問いかけると、被告は間を置かずに小声で答えた。

 「社会に戻るつもりがないからです」

 被告が口を開いたことを受け、弁護人がほかに話をするつもりがあるか尋ねたが、今度は「特にありません」と述べるにとどまった。

検察側の質問に対しては…

 午前10時17分ごろから検…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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