採り損なって伸びたタケノコを塩漬けし、「純国産」のメンマを作る。そんな取り組みが全国に広がっている。農家の高齢化に伴って放置竹林が増え、周囲の木を枯らし、土砂災害につながる恐れもある。こうした竹林の整備を、メンマ作りで「食べて応援」する試みだ。
メンマ市場の大半が中国・台湾産
大半が中国や台湾からの輸入物だったメンマ市場。福岡県糸島市の日高栄治さん(75)は、そこに国産で参入しようと提唱した。大手化学会社を早期退職後、2010年に「糸島コミュニティ事業研究会」を立ち上げ、竹林整備と地域活性化の両立を目指してきた。
日高さんは、タケノコが高さ1~2メートルに伸びた状態を「幼竹」と名付けた。竹林整備ではこの幼竹を間引くのが最も効率的だ。春の竹はまだ柔らかく、根元を蹴ったり、ノコギリで切ったりすれば倒れる。
そのまま捨てられるこの幼竹に価値をつけられないか。思いついたのが、メンマだった。
皮をむいて節を除き、長さ5…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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