少子化や過疎化が進むなか、豊かな自然や地域の特色をアピールし、全国から生徒を受け入れる地方の公立高校が増えている。国が後押しする「地域みらい留学」では今年度、500人あまりが各地の高校に入学。個性豊かな日々を送っている。
「すごく積極的になったし、視野が広がりました」
四国の中央部に位置する高知県本山町。吉野川に面した山あいにある県立嶺北(れいほく)高校3年の内藤隆慈(たかちか)さん(17)は、今の自分について、そう話す。
東京都出身。中学時代、休日は「時間がもったいないな、かといってやりたいこともないな、と部屋でごろごろしてばかりいた」。
中3の夏に転機
そんな日々が変わるきっかけになったのが、塾の先生のブログで知り、中3の夏に参加した「地域みらい留学」の説明会だった。
複数の高校の説明を聞くなか…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル