茂木敏充外相は30日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染状況が落ち着きつつある中国や韓国、台湾など9カ国・地域の「感染症危険情報」について、レベル3(渡航中止勧告)からレベル2(不要不急の渡航自粛)に引き下げると発表した。感染症危険情報が緩和されたのは新型コロナの感染拡大後、初めて。一方、ミャンマーとヨルダンはレベル2からレベル3に引き上げた。レベル3は計152カ国・地域となった。 レベルを引き下げたのはほかに、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、タイ、ベトナム、ブルネイ。茂木氏は「感染の状況、移動制限の緩和、ビジネスニーズなどの要素を総合的に勘案した」と説明した。 感染症危険情報は、国や地域への渡航や滞在に当たり、注意が必要な感染症の流行状況を知らせる安全情報。今年1月に中国湖北省をレベル3に引き上げて以降、拡大が続いていた。 同時に、茂木氏は全世界を一律にレベル2(不要不急の渡航自粛)に指定していた一般的な「危険情報」を解除すると表明した。国際定期便が徐々に正常化していることなどを踏まえた。シリアやイラクなど政情不安の地域に個別に出している危険情報は維持する。 茂木氏はまた、ベトナムとの間でビジネス目的に限定した短期出張者の往来を11月1日から開始すると発表した。シンガポール、韓国に続き3カ国目で、菅義偉首相が今月、ベトナムを訪問した際の首脳会談で合意していた。入国時に求める14日間の待機や隔離措置を条件付きで免除する。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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