イタリアのANSA通信によると、欧州を代表する左派知識人として知られるイタリアの政治哲学者アントニオ・ネグリ氏が15日、フランスのパリで死去した。90歳だった。
グローバル企業や国際機関が権力を持つ世界秩序を論じた「〈帝国〉」(米国の哲学者マイケル・ハート氏との共著)などで知られ、格差是正を訴える2011年の米ウォール街占拠運動にも影響を与えた。
1933年イタリア北部パドバ生まれ。元首相の誘拐暗殺事件に関わったとして逮捕・投獄されたが、潔白を主張し、亡命先のパリで研究・著述を続けた時期もあった。
2008年に来日の予定だったが、直前で中止になった。13年に初来日が実現した。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル