教えたらワガママになる? 子どもの権利めぐる誤解と無理解

2030 SDGsで変える

 「子どもの権利条約」が批准されて来年で30年になりますが、まだ十分に知られておらず、定着に課題を残しています。SDGsでは、子どもは地球規模の変革を担う重要な存在と位置づけています。持続可能な社会づくりに加わるために、権利を学んで広げようとしている子どもたちを取材しました。(編集委員・北郷美由紀)

 愛知県豊田市で11月25、26日、「子どもの権利条約フォーラム2023 inとよた」が開かれ、会場参加とオンラインで両日とも全国から1千人以上が参加した。NGOや研究者によるネットワークが子どもの権利を広める場として開催しているもので、今回で31回目を数えた。

日本特有の権利と義務はセット論

 国連子どもの権利委員会の委員で弁護士の大谷美紀子さんが基調講演し、「日本では権利と義務はセットだという反応がよくあるが、権利は子どもにあり、義務は大人にある。大人も子どもも同じ価値のある人間だという人権の基本に立ち返り考えてほしい」と語った。

 さらに「家庭や学校、地域社…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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