教え子が継いだ「最後のわしの仕事」 沖縄の本棚に託した2千冊

託されたバトン ヒロシマ・オキナワ 3(全4回)

 「いのちをみつめる」。沖縄の戦跡を歩く広島の高校生と大学生のフィールドワークは、広島経済大名誉教授だった故・岡本貞雄さんの思いから始まった。

 「大前提として、『戦争』『死』について真剣に考えるということです」

 「当時何があったのかを本や資料で学ぶことはできますが、実際にその場所に足を運ぶことでしか感じたり、考えたり出来ないことが必ずあります」

 岡本さんは昨年12月に他界したが、自身のゼミのホームページにこう書き残している。

 広島学院高教諭の伊藤潤さん(50)が高校生を対象に行う「オキナワを歩くJr.」のもととなったのは、岡本さんが大学生向けに2007年に始めた「オキナワを歩く」だった。

■沖縄への旅「ライフワーク」…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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