神戸市教育委員会は12日、市内の小中学校の教員ら7人が教員免許の更新手続きをせず免許を失効させていた、と発表した。うち4人は失職し、1人は失効直前に気づいて自主退職した。失職した4人は、4月から小学校で学級担任になるはずだったが、代わりに臨時講師を充てるという。
教員免許をめぐっては2009年4月、10年ごとの更新制が導入されたが、更新を忘れるなどする「うっかり失効」が各地で相次いでいる。兵庫県教委によると、県内で正規教員が更新手続きを怠り失職などするのは初めてという。
市教委によると、失効が発覚したのは30~50代の小学校教員4人、50代の中学校校長と教員が各1人、50代の市教委事務局指導主事が1人。30代の小学校教員と指導主事の免許は昨年3月末に失効しており、1年間気づいていなかった。残る5人は今年3月末での失効だった。
今年3~4月、校内調査などで2人の失効が相次ぎ判明。市教委が一斉点検して他の5人の失効も判明した。ただ、中学校長と指導主事の2人は、教育職員免許法で免許保有が在職条件とされていないため、職務を続けることができる。(鈴木春香)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル