教育史伝える珍しいスポット 京都市学校歴史博物館

「まだまだ勝手に関西遺産」

 京都・四条河原町から南へ歩いて約5分。古い町家も立つ住宅街の一角に、重厚な石塀と城門のような立派な正門が現れる。1992年に閉校した京都市立開智小学校の校舎を利用した京都市学校歴史博物館だ。明治以降の京都の教育の歴史を様々な資料で紹介する。正門も石塀も明治・大正期の建築で開智小時代のもの。ともに国の登録有形文化財だ。

 展示室入り口にはアーチ型屋根をもつ1875(明治8)年築の旧成徳小の玄関車寄せが移築されている。これも国登録有形文化財。「現存する京都市最古の学校建築です」。学芸員の林潤平さん(33)と業務係長の佐々木秀希さん(47)が教えてくれた。

拡大するアーチ型屋根が美しい京都市学校歴史博物館の展示室入り口。「日本の歴史は学校なしでは語れない」と学芸員の林潤平さん=京都市下京区、滝沢美穂子撮影

拡大する1901年築の城郭をモチーフにした高麗門様式の正門と1918年築の石塀。92年に閉校した京都市立開智小学校当時のもの=京都市下京区の京都市学校歴史博物館、滝沢美穂子撮影

■古い教科書や通知表 実験器具…

2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment