高知県立高知南高校で2021年に教育実習を受けた女子大学生(22)が、指導役の男性教諭から繰り返し暴言を受け、県教育委員会がハラスメントと認めていたことが6日、県教委への取材でわかった。学生は体調不良となり、教員になる目標を断念したという。
大学生はこの日、母親らと県庁で記者会見を開き、「教員を目指して教育実習を受けたが夢をあきらめざるを得なくなった。教員になりたい学生は他にもいるので同じ思いをしてほしくない」と語った。その上で、県教委や高校による調査報告や謝罪、自身の教育実習の成績の見直しなどを求めた。
大学生側の説明によると、大学生は21年10月から11月にかけての同校での教育実習で、指導役の体育の男性教諭から「新社員として来ていたら3日で首を切る」「俺がどんだけ我慢してきたか」などと大声をあげられた。実習後に心療内科で、強いストレスによる発熱や腹痛の症状があると診断された。こうした経過を大学生の家族が22年1月に同校に伝えたという。
高知南高の西内清校長によると、男性教諭は「大きい声を出し、厳しいことを言った」と認めたという。県教委に報告し、男性教諭は22年3月で退職した。その後、県教委は学生や他の教員から聞き取った結果、「業務範囲を超える指導があったと考えられる」として、ハラスメントと判断したという。
西内校長は取材に「学校長と…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル