散髪中の組長襲撃、懲役6年求刑 検察「被告はゴーグルと手袋装着」

 岡山市の理髪店で昨年10月、指定暴力団池田組の組長をサバイバルナイフで襲撃しようとした事件で、銃刀法違反と傷害の罪に問われた岡山市の暴力団組員、吉永淳被告(51)の初公判と論告が8日、岡山地裁(吉田真紀裁判官)であった。

 検察側の冒頭陳述によると、山口組系組員の吉永被告は散髪中の池田組組長の襲撃を計画し、昨年10月26日に理髪店の店先に車を止めると、目にゴーグル、両手に手袋を装着し、催涙スプレーを持って出入り口扉から入店。不審に思って近づいてきた池田組組員に対し、催涙スプレーを噴射してサバイバルナイフを振り、組員2人に重軽傷を負わせたとされる。

 検察は、暴力団抗争の一環で、組織の指示で犯行に及んだことが疑われるとし、「相当に悪質で再犯が強く懸念される」と懲役6年罰金30万円を求刑した。

 吉永被告は起訴内容に対して「間違いありません」と大筋で認めたが、襲撃の動機については「事件は個人の私的なことで、組とは関係ない」と述べ、組織的な関与を否定した。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment