数は減っていないのに絶滅するの? 房総のニホンザルの切実な事情

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重政紀元、堤恭太

【動画】リニューアルオープンした高宕山自然動物園のニホンザル=堤恭太撮影

 サルの数自体が減っているのではない。

 それにもかかわらず、千葉・房総半島に生息するニホンザルが絶滅する恐れが高まっている。

 環境省は2020年に公表したレッドリストで、「絶滅のおそれのある地域個体群」に指定した。地元では、新たな保護活動が始まっている。

 川や人口密集地などによって他の地域から孤立し、房総半島の南部には数千頭のニホンザルが生息している。遺伝的にも独自のサルで、永続的な保全が必要とされている。

 千葉県富津市君津市にまたがる高宕(たかご)山地区の約11平方キロに生息するニホンザルの個体群は1956年、国の天然記念物になった。

発見された謎のサルの群れ、その正体とは

 環境に異変が起きたのが90年代半ば。生息地から20キロ離れた房総半島最南部で、正体不明のサルの群れが見つかった。

 ふんをDNA鑑定したところ…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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