ホタルの舞う棚田が黄金色に染まり、やがて雪に閉ざされていく。
長く厳しい冬を迎えた新潟県南魚沼市の山あい、大沢山温泉に旅館「里山十帖(じゅうじょう)」はひっそりと立つ。
数カ月先まで予約で埋まる。宿泊料金は2食付きでおよそ5万円。
華美な設備を備えているわけでも、高級な牛肉が提供されるわけでもない。
築150年の古民家をリノベーション(改修)したレセプション棟で客を迎え、食事は雪国の知恵が詰まった発酵食品や、知る人ぞ知る地元食材を使った野菜料理が中心。露天風呂からは一面の銀世界が広がる。
岩佐十良さん(55)が伝えたいのは地域の文化、食、そして自然だ。
コメ農家との出会いが転機に
生まれも育ちも東京。食や旅…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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