小さな図形をぴったり敷き詰めて描く。だまし絵で有名な画家エッシャーも探究した「テセレーション」だ。日本テセレーションデザイン協会代表の荒木義明さん(50)は、敷き詰め模様のパズルを考案。数学好きの子どもを増やし、数学のセンスを磨いてもらおうと、普及に努めている。
横浜市磯子区の「はまぎんこども宇宙科学館」のパズルコーナーで、同協会が2014年に開発した「T3(ティースリー)パズル」で遊ぶことができる。
1辺6センチの三角形のピースをホワイトボードに貼り付けて、絵やデザインを描く。それぞれのピースの色は、白と青、白とピンクなど2色の組み合わせで、表と裏で色の面積が逆転する。
小学生の男の子は人の顔を夢中になって描いていた。「三角形のピース6個でつくった六角形の『目』を、上と下で色を変えているのがユニークでおもしろいね」。荒木さんが話しかけた。
「数学の思考法のトレーニング」
パズルでは、自由に絵やデザ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル