TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。11月26日(火)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、著述家の北条かやさんが“整形インフルエンサー”について持論を展開しました。
◆美容整形する女性が年々増加
朝日新聞社が、今年8月にオープンした“私のコンプレックスを、私のアドバンテージにする”がコンセプトの女性向けWebサイト「かがみよかがみ」。内閣府によると、若い日本人女性の自己肯定感は「他国に比べて低い」という調査結果があることから、朝日新聞社は「かがみよかがみ」のサイトを通して、女性たちの自己肯定感を高めてもらうことを目指しているそうです。
美容整形の2017年の市場規模はおよそ3,252億円。北条さんは、美容外科の診療所数が右肩上がりであることを挙げ、「二重まぶたにしたり、レーザーでシミを取ったり、注射1本で済むようなものなど、手軽に美容整形できる小さなクリニックがすごく増えている」と言います。
北条さんは大学で美やコンプレックスについて講演した際、学生たちに話を聞いてみたところ、「男子学生は、自分のパートナーが整形していたとしても『全然構わない』と言い、女子学生も『整形をやっている人はけっこう多いです』と。整形がカジュアル化してきていると感じた」と話します。
またSNS社会となっている昨今、自分が整形していることを“キャラクター”として敢えて前面に打ち出し、整形について赤裸々に発信する女性が非常に増えていると北条さん。YouTube公式チャンネルの登録者数36万人以上(※番組放送時)を誇る整形アイドル轟ちゃん、Twitterが話題の明治さん、Instagramで人気を博しているキャバクラ嬢の黒崎みささんなど、“整形インフルエンサー”と呼ばれる影響力のある女性がたくさんいると言います。
彼女たちが多くの女性から共感を得ている理由について、北条さんは「SNSは共感ベースのメディアなので、コンプレックスや内面をさらけ出すほどファンが増えるのも特徴の1つ。彼女たちは美容整形など外見のことを語っていながら、同時に自分の暗い部分や悩みなど内面のことをとても多く語っている」と分析。
そんな風潮に、キャスターの宮瀬茉祐子は「さらけ出したほうが、楽に生きられることはあるかもしれない。ただ懸念するのは、自分のことをオープンにすればするほど(他人から)共感は得られるけど、逆にオープンにしないと“私は共感してもらえないのかな”という方向性に傾いて息苦しくなるのでは」と話すと、MCの堀潤は「最後に“大丈夫だよ”と友達のように寄り添ってくれるならいいけど、エンタメとして内面ばかりが消費されて、誰も居なくなって余計に寂しさが増すことはないのか」と案じます。
過去に北条さん自身、SNSに内面のことを書いていた時期があったそう。しかし、「消費されている感じがすごくしたので、内面の話をやめてからは精神的に安定するようになった。ネット上のコミュニケーションには限界があると思う」と実感を語ります。そして最後に、「“整形インフルエンサー”と呼ばれる人たちが、それを体現している。彼女たちはまだ若いので、今後を見守っていきたい」と関心を寄せていました。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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