文学部でも…数学と理科を必須に 京都府立大、来春から

 京都府立大(京都市左京区)は、来春の入学者を対象に行う一般選抜入試(前期日程)で、文学部のすべての学科について、大学入試センター試験に代わる大学入学共通テストの数学と理科を必須とする。10日から募集要項の配布を始める。文系でも数学や理科を重視する国公立大は多く、同大学は「世の中の流れとして、文系の学科でも理系の発想が必要」などとしている。

 同大学によると、前期日程で、新たに大学入学共通テストの数学と理科を必須とするのは、文学部の日本・中国文学科、欧米言語文化学科、歴史学科の3学科。学部・学科が再編された2008年度以降、数学と理科を受験せずに入学できていた。19年度に開設した和食文化学科では既に必須としており、これで文学部の全4学科で数学、理科の受験が必要になる。

 公共政策学部では以前から、数学、理科を課している。学務課の担当者は「これからは『文系だから理系のことは分からなくてもいい』という時代ではない。専門として扱わないかもしれないが、理系的な発想や考え方は必要だ」と説明する。ただ、受験生にとっては教科が増える形になり、「負担増ととらえる人もいるかもしれない」と話す。(小林正典)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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