新型コロナウイルスの感染拡大に伴い休校していた学校の再開にあたり、文部科学省は22日、「学校の新しい生活様式」と題した衛生管理のマニュアルを全国の教育委員会に通知した。地域の感染リスクを3段階に分け、距離の取り方、実施できる教科活動や部活動などの内容を示した。
文科省が感染症対策の専門家らと協議しまとめた。政府の専門家会議が示した都道府県ごとの「特定警戒」、「感染拡大注意」、「感染観察」の区分を参考に、教委が衛生部局と相談した上で、学校がある地域ごとの感染状況を、1~3のレベルに分ける。
児童生徒の身体的距離については、レベル2、3は可能なら2メートル(最低1メートル)、レベル1は1メートルを目安とし、それぞれ座席の配置や集会での間隔を空ける。距離確保のために必要ならば分散登校や時差登校をするよう提案している。
授業は、いずれも近距離での、理科の実験・観察、音楽の合唱・管楽器演奏、調理実習、体育の密集運動、図画工作・美術・工芸の共同制作の表現や鑑賞活動は「対策を講じても感染のリスクが高い」とし、レベル3では「行わない」、レベル2では「リスクの低い活動から徐々に実施を検討する」としている。休み時間中はトイレが混まないように動線を設けたり、私語を慎むよう指導したりするなどの工夫を求めた。
児童生徒や教職員には常にマスク着用を求める一方、熱中症の恐れがある場合や体育の授業では不要とした。呼吸障害があるような医療的ケアを必要とする児童生徒は、主治医の見解を保護者に確認した上で登校の判断をする。登校すべきでないと判断されたり、保護者から感染不安から欠席させたいと申し出があったりした場合は、欠席扱いにはせず、「出席停止・忌引などの日数」として記録することも可能とした。
再休校の判断については「児童…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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