新型コロナウイルスの影響で長期化している休校措置の解除をめぐり、文部科学省は20日、政府の緊急事態宣言が解除されていない地域でも感染予防策を徹底した上で学校活動の再開を可能とするガイドラインを示す方針を固めた。政府が21日に判断する宣言解除の状況を踏まえ、22日に全国の教育委員会に通知するという。
文科省は20日に政府の専門家会議メンバーらを招いた懇談会を開き、ガイドライン案を取りまとめた。
ガイドライン案では、児童生徒や保護者、教職員らの通学・通勤圏内などの感染状況に応じ、学校ごとにレベル1~3までの3段階の区分を設定。自治体が保健所にヒアリングした上で学校ごとに再開の可否を判断するが、感染リスクが最も高い「レベル3」に分類された学校でも、人同士の距離の確保や分散登校などの予防対策を取り入れることで授業の再開は可能とした。
感染リスクが最も低い「レベル1」では、教室の換気などを適切に行えば、40人学級が1つの教室での授業をできると判断した。
夏場に向けた気温の上昇にも配慮し、エアコン使用時に定期的な換気を行い、体調に応じてマスクを取るなどの対応も求める。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース