新しいけれど懐かしい 田園風景を走るLRTに記者が乗車体験

 道路の真ん中をまるで滑るように進む黄色と黒の車体――。宇都宮市などで26日に開業する次世代型路面電車(LRT)の報道機関向けの試乗会が21日にあり、愛称「ライトライン」の乗り心地を記者が初めて体験した。

 宇都宮市の平石トランジットセンター(乗換駅)を出発し、始発駅となる宇都宮駅東口へ。そこから約14・6キロ離れた終点の芳賀・高根沢工業団地駅まで向かい、もう一度平石に戻る。約2時間のコースだ。

 乗換駅を出発すると、すぐに高架の坂道にさしかかった。傾斜を上りながら、ぐんぐんスピードを上げていく。

思い出した運転士の言葉

 「新しい車両だけあって、加速がいいんです」。数日前に取材させてもらった運転士の清水建太郎さん(33)の言葉を思い出した。

 運転席と客席の間に仕切りはなく、運転士の手元も見ることができる。

 左手のレバー一つでアクセルとブレーキの両方を操作するのが、LRTの特徴だという。速度メーターをみると、時速は40キロ。運転士は目の前の複数のモニター画面にも気を配っている。

 道路上を自動車と並走しながら、車両は宇都宮駅東口へ。大きな窓からビルの風景が後ろへ流れていく。車両は、まるで滑るようなスムーズさで駅に到着した。

窓に近づきシャッターを切る少年たち

 駅に着くと、一眼レフのカメ…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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