ラオス南東部で昨年7月に建設中のダムが決壊した事故から、23日で1年が過ぎた。約70人が死亡・行方不明になり、いまも約4500人がプレハブなどの仮設住宅で生活を続ける。仕事もなく支援に頼った生活に、避難民たちからは「将来が見えない」と不安の声がでている。
ダムは水力発電のために南東部アッタプー県の川で建設中だった。事故当時は夕方から夜にかけて近くの村に洪水が押し寄せ、政府の最新情報によると、五つの村が深刻な被害を受け、一時は6千人以上が避難した。
決壊の原因ははっきりしていない。ラオス政府が立ち上げた独立調査委員会は「建設の不備」を指摘したが、工事を請け負った韓国のSK建設などは、「大雨による急激な増水」が洪水の原因だと主張しているが、ダムが壊れた原因については説明していない。
人的被害が大きかったヒンラー村には洪水で全域に1メートル以上泥が積もり、政府は復興せず別の場所に村をつくることを決めた。だが、「新村」の完成時期は決まっていない。
同村に住んでいたコメ農家のカ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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