「報道部畑中デスクの独り言」(第211回) ニッポン放送報道部畑中デスクのニュースコラム。今回は、ホンダが発表した電気自動車「Honda e」について―
ホンダ(本田技研工業)が8月27日に発表したEV=電気自動車「Honda e(ホンダ イー)」。 ホンダにはこれまでハイブリッドなどの電動車はありましたが、バッテリーのみで動く量産型の「ピュアEV」は初めてとなります。一般への販売は10月30日からですが、ひと足早く動かす機会がありましたので、横浜まで足を運びました。 前は丸目のヘッドライト、後ろも丸目のテールランプという愛らしい表情は、一目見て「Honda e」とわかるものです。室内に乗り込むと木目調パネルの先に、左右いっぱいに拡がるモニター画面が目を引きます。 運転席側は速度計など運転に必要な情報、中央及び助手席側はカーナビの他、音楽や映像などを楽しめる画面となります。アプリのサービスに加入すれば、radikoも聴くことができるということです。
室内の木目調の部分、モニター画面の前に棚のような段のあるデザインは、1972年に発売された初代シビックを彷彿とさせます。パッドが盛り上がる、いわゆる「絶壁型」のインストルメントパネル(以下インパネ)が主流のなか、高さが低く抑えられたシビックのインパネは開放感にあふれ、新鮮なデザインでした。 ただ、関係者によると「意識はしていない」とのこと。さらに、ステアリングは2本スポーク、これも初代シビックをモチーフにしたものに感じられましたが、関係者は「左右にスクリーンが拡がるインパネの統一感を邪魔しないよう、縦方向のないデザインになった」と説明。 思えば、計器表示がすべて液晶モニターとなる日産自動車のアリアも2本スポーク。今後はこのようなデザインが増えるのかも知れません。 今回は屋内でつくられた“迷路”をグルグル曲がりながらクルマを進めました(排出ガスを出さないEVだからこそ、屋内も心おきなく走れます)。迷路の道幅は約3.6m。最近の大きくなったクルマではすれ違うのも厳しい幅ですが、ホンダとしてはこの狭い路地で、小回りのよさを感じてもらうという意図があります。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース