新体操の強豪校でパワハラ、数時間縄跳び 常葉大常葉中高の女性教諭

魚住あかり

 常葉大常葉中・高校(静岡市葵区)の新体操部で、顧問の女性教諭が部員にパワーハラスメントをしていたことが、同校への取材でわかった。県体操協会にも部員から複数の相談が寄せられており、協会は詳細について独自に調査している。

 同校や運営法人によると、女性教諭は2021年1月ごろ、高校生の部員1人に対し、数時間にわたって縄跳びをさせるなどの行き過ぎた指導をした。練習態度を激しく叱責(しっせき)することもあったという。保護者からの相談で発覚した。

 教諭は叱責を認める一方、縄跳びについては「(部員が)自主的にやった」と話しているという。教諭は別の部員に暴言を浴びせたとして、20年6月に厳重注意を受けていた。

 法人は21年6月から内部調査を開始。22年12月にハラスメントと認定し、始末書の提出などを求める処分とした。

 県体操協会は今回の問題について、同校との情報共有が進まないとして独自の調査を開始。協会には数年前から複数の相談が寄せられており、今後は被害者や教諭への聞き取りを進めるとしている。

 教諭は現在育児休暇中で、3月に復帰予定だという。同部は高校4回、中学2回の全国優勝経験を持つ強豪。磯辺晋一校長は「生徒のために部は存続させたい。教諭の部への復帰は本人の反省や改善をみて判断する」と話した。(魚住あかり)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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