「落語ブーム」と言われるのは東京。大阪では落語はまだまだ漫才や新喜劇の後塵(こうじん)を拝していると、新作の爆笑落語で鳴らすこの男は語る。現実から目をそむけず、展望をどう描くか。定席の天満天神繁昌亭(大阪市北区)がリニューアルオープンしたのを機に、上方落語協会の笑福亭仁智(じんち)会長に聞いた。
「東京でお笑いといえば、落語、漫才……。大阪は漫才、新喜劇、落語の順。笑いには流行があって落語に回ってくる可能性はある。でも準備をしておかないと流れは来ません」。上方での新たな試みのアイデアを明かす。それは、6月に桂雀太(じゃくた)の優勝で5回目を終えた上方落語若手噺家(はなしか)グランプリとは別のグランプリ企画だ。新作落語に絞ったコンテストを検討しているという。
「審査委員長は(笑福亭)福笑…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル