新国立、2020人が走り初め 「自然の中にいるよう」

【動画】新国立競技場で2020人のランナーらが走り初め=竹谷俊之、遠藤啓生撮影

 11月末に完成した国立競技場で21日、こけら落としの催しがあり、一般の人が初めてスタジアムの中に入った。

 午前中はアシックスの主催で2020人の一般ランナーがトラックを走るイベントがあり、桐生祥秀(よしひで)選手も登場して歓声を浴びた。

 愛知県一宮市から参加した藤井亮汰君(11)はサッカーに夢中という。「スタジアムが大きくて、1周がすごく長く感じた。いつかここで(アルゼンチン代表の)メッシのようにプレーしたい」と目を輝かせた。

 東京都足立区の会社員、高田正俊さん(45)は小中学生の時に旧国立競技場のトラックを走ったことがあるという。「以前のトラックは硬い印象があったけど、新しいトラックは柔らかくて足がどんどん前に進む感覚」と興奮した様子。来夏の五輪では、国立競技場で行われる女子サッカーのチケットが当選したといい「観客席から見るのも楽しみ。スタジアムが立ち上がってくる感じがあるので見やすいと思う」と話した。

 茨城県守谷市の会社員、田口裕介さん(38)は「木がたくさん使われていたり、観客席が茶色や緑色に塗られていたりするからか、自然の中にいるように気持ちがいい。屋根も吹き抜けで、思った以上に圧迫される感じがない」と語った。

 東京都江戸川区のパート社員、剣持ゆみこさん(54)は「近くで見ると、(外周に)使われている木の一本一本の年輪まで見えて、それぞれが違う。すごい」と声を弾ませた。友人の福島県郡山市の会社員、武藤亜希子さん(30)も「木のぬくもりを感じます。一方で、夏は涼しそう」と語った。(西村奈緒美、荻原千明)

 完成した国立競技場のオープニングイベントに合わせ、五輪ではウォームアップエリアとなる明治神宮外苑の軟式グラウンドでも祝賀行事が開かれた。地元の小中学生らが参加し、合唱や、競技場の建設工事で伐採された木で作った楽器「コカリナ」の演奏などが披露された。(諫山卓弥

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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