今月4日、愛知県蒲郡市の飲食店に新型コロナウイルスに感染し、自宅待機の要請を無視した50代男性が訪れ、のちに男性を接客した30代女性従業員の感染も確認された。この男性は家を出る際、家族に「ウイルスをばらまいてやる」と伝えていたことがわかっており、飲食店でも「俺、コロナなんだ」と話し、カラオケを歌うなどしていた。
また島根県雲南市で14日、「自分はコロナウイルスに感染している」と新型コロナウイルスの感染を装ったとして無職の44歳男性が業務を妨害した罪で逮捕された。男はJR木次駅の構内にある案内所で「駅の窓口が閉まっているのは、自分がコロナウイルスに感染しているからか。1メートル以上離れないとうつる」などと話し、マスクをしない状態で咳き込み、駅員に清掃作業などをさせて業務を妨害した疑いが持たれている。男は検査をしておらず、感染の有無はわかっていなかった。
新型コロナウイルスに関連して相次ぐ迷惑行為に対して、在宅や地域医療を専門とする医師で医療経済ジャーナリストの森田洋之氏(48)は「あってはいけないことだと思う」と話すと「よくわからないことをやる人はいる。高齢者医療でも別に死にたいわけではないのに『死にたい』と漏らす爺ちゃん婆ちゃんは多い。しかし、そういうのは、その言葉の裏にある寂しさだったり、孤独だったり、人間関係が良くなかったりだとか、色々な理由がある。もしかしたら、今回騒ぎを起こした人にも、何らかの事情があるかもしれない。そういったところまで踏み込んでいければ、この問題をまた違った角度で見ることができるのではないか」と語った。
森田氏の意見に対し、お笑いタレントの千原ジュニアは「色々な事情があったとて、ですけどね」と首をかしげた。(AbemaTV/『Abema的ニュースショー』)
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