新型コロナウイルスの感染拡大に伴って在日米軍が軍関係者に実施していた外出制限の1月31日での解除について、沖縄県は同日、米軍と日本政府に対し、収束まで外出制限を延長するよう要請した。
沖縄県内の米軍基地での感染確認は、1月25~31日の1週間で計801人。1月に入って計6313人の感染確認が米軍から県に報告されている。県の担当者は「持続的に陽性者が確認され、まだ数が多い」。玉城デニー知事は「県民の健康と安全を守るため、一刻も早い感染症の収束に油断することなく取り組むよう求める」とコメントしている。
一方、山口県は米軍岩国基地(山口県岩国市)について、基地の外でのマスク着用やPCR検査の幅広い実施などの対策強化を求めつつ、外出制限の延長は求めないとしている。米軍岩国基地が発表する感染者数は1月上旬は100人を超す日もあったが、31日は2人にとどまっている。
長崎県佐世保市では、米海軍佐世保基地について「制限解除後には(2時間以内の会食などの)地元の対策との整合性を取ってほしい」と要請してきた。朝長則男市長は31日、「市民に制限延長を求める声があるのは承知している」としながら「延長(するかどうか)は在日米軍で決めること」として、延長を求める考えがないことを明らかにした。(光墨祥吾、高橋豪、原口晋也)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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