新型コロナの影響であのロサンゼルス空港までガラガラ、マスク着用率も高め…安藤記者がリポート〈3〉(スポーツ報知)

 新型コロナウイルス感染拡大のため、メジャーリーグはキャンプ中断、オープン戦打ち切り、開幕延期を決定。エンゼルス・大谷翔平投手(25)が本拠地のアナハイムでの調整を決めるなど、集団での練習も自粛されて、アリゾナ州とフロリダ州のキャンプ地を離れる選手も出てきた。メジャー担当の安藤宏太記者も1か月超のキャンプ取材を打ち切って帰国が決定。ガラリと変わったロサンゼルス空港の状況を帰国直前に見た―。

 信じられない光景だった。飛行機出発の約3時間半前の午前9時半頃。まずはアリゾナからお世話になったレンタカーを返却した。空港まではバスで移動。いつもはここからが一つ目の山だ。ロサンゼルス空港周辺はいつでも大渋滞が基本。レンタカー返却所からすぐの所だが、時には30分近くかかることもある。

 いつもは5分待っただけで席の埋まるレンタカー会社のバスも、スペイン語を話す陽気なおじさん2人組と記者の3人だけ。驚くべきことに2人はマスクをしていた。だが、おしゃべりに夢中であごにかけていただけなのは、米国あるあるだ。バスは車通りの少ない道をスイスイ。あまりに早く着いて降りるのを忘れそうになっていたら、わざわざ運転手さんが教えてくれた。

 空港に入っても人はいない。荷物を預けるのも待ち時間なし。いつもは大行列でイライラがたまる荷物検査も、検査員が手をアマしている状況。搭乗口まで歩いて行っても、シーンとしてなんだかさみしい。空けていない店もある。スタバだって誰も並んでいなかった。レンタカーを返してから約30分の午前10時。早くも搭乗口に着いてしまった。

 入国制限のかかった欧州などを中心に減便している影響もあるようだ。とはいっても、世界屈指の巨大空港。いつもはレンタカーを返してから1時間は見ておかないといけない。何度も同空港を利用しているが、こんな光景は初めてだ。

 警戒心も半端ない。マスクをする習慣のない米国。1か月以上米国に滞在したが、こんな時でもつけている人を見たのは、前日にロサンゼルスのスーパーで数人見たくらいだった。だが、さすがの国際空港。日本ほどではないが3人に1人くらいは着用していた。工事現場の人がするような立体的で大きなものをしている人もいるし、手袋をつけている人もいた。

 何もないときであれば、こんなに空いててラッキー、と思うだろう。いつもこれだけ空いていたらどれだけ快適かとも思った。だが、人間は自分勝手。一刻も早く日常が戻って欲しいと強く思った。(安藤 宏太)

報知新聞社

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Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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