政府の新型コロナウイルス対策分科会は8日、緊急事態宣言の適用の目安となる新指標を決めた。新規感染者数などに合わせて1~4までのステージに分けていた従来の指標から、病床使用率など医療の逼迫(ひっぱく)状況を見極めて0~4までのレベルに分けた。
ワクチンの接種が広がり、新規感染者数が急増しても重症者や死者の大幅増に直結しない状況になっているとして、感染者数よりも医療の提供体制が維持できているかを重視する。
新指標案では、感染者ゼロを維持できているレベル0(感染者ゼロレベル)がもっとも低くなる。レベル1(維持すべきレベル)では、新型コロナに対し医療が対応できている状態。レベル2(警戒を強化すべきレベル)は新規感染者の増加傾向がみられるが、適切な対応ができている段階という。
レベル3(対策を強化すべきレベル)は緊急事態宣言を発出する段階で、3週間後に確保病床が埋まると判断された場合が対象。従来のステージ4(感染爆発)やステージ3(感染急増)の最終局面にあたる。もっとも深刻なレベル4(避けたいレベル)は、一般医療を大きく制限しても新型コロナへの医療に対応できない状態を指す。(田伏潤)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル