新型コロナ封じ込めに成功した国に見る、出口戦略のカギは?(TOKYO MX)

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。5月8日(金)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、タレントでラジオDJのサッシャさんが、新型コロナウイルスの各国の感染状況や対策などについて述べました。

◆ヨーロッパでドイツがいち早く制限緩和

世界各国で新型コロナウイルスが猛威を振るうなか、ヨーロッパの主要国のなかでいち早く制限緩和に踏み切ったドイツについて、サッシャさんは「いち早く出口戦略を出したことが大きい」と言います。

そのガイドラインは、新規感染者が7日間あたり10万人中50人以下というもの。「ドイツは(感染を)抑えることに成功しているかと言われたら決してそうではない」としながらも、一時期支持率が低かったメルケル首相が、「主導力(リーダーシップ)を発揮したことによって(国民から)非常に信頼を得たという意味では、(コロナ対策の)良いモデルになっていると思う」と話します。

そして、サッシャさんは各国が発表している感染者数などのデータから独自で集計したヨーロッパ主要国の感染状況の一覧を掲出。それによると、新型コロナ感染症による死者数は、スペイン、イタリア、イギリスの3国は100万人あたり400~500人台。これに対し、ドイツは100人を切っており、死者数が少ないことが見て取れます。

◆アジアでコロナ対策に成功した国は?

続いて、同様に集計したデータをもとに、韓国、台湾、インド、シンガポールといったアジアの新型コロナの状況も紹介。100万人あたりの死者数を見てみると、どの国も5人以下と先出のヨーロッパよりも断然少ないことがわかります。

なかでも、アジアで封じ込めに成功している国として挙げたのは、ベトナム。サッシャさんによると、ベトナムの100万人あたりの感染者数は2.8人で死者数は0人。

次にサッシャさんは、日本の新型コロナ対策の経過を時系列で紹介。国内で初の感染者が出た1月16日を「Day 1」とし、学校が休校となったのはその47日後(Day 47)。全国で緊急事態宣言が発令されたのは、初感染者が出てから92日後(Day 92)でした。

ベトナムと比較してみると、初の感染者が出たのは日本とほぼ同時期の1月23日(Day 1)。外出禁止としたのは70日後(Day 70)。そして外出緩和をしたのは99日後(Day 99)。日本が全国緊急事態宣言を発令したのが「Day 92」であることから、それと比較してもベトナムは先手を打っていることが明らかです。

そして、そのベトナムよりもさらに成功している国としてモンゴルの事例を紹介。人口およそ320万人のうち感染者数は41人で、市中感染は0人、死者数も0人です。

モンゴルで初の感染者が出たのは、日本やベトナムよりもかなり遅く3月10日(Day 1)。ここでサッシャさんが着目したのは、学校休校やイベント禁止の舵を切ったのが、初感染者が出る44日も前の1月27日(Day -44)だったこと。

モンゴルでの感染者は、「留学生が外国から帰ってきたことなどによって引き起こったもの」だそうで、その対策として、「入国した人は、最初は2週間、途中から3週間にして(徹底的に)隔離することによって、一切市中には出ないという対策をした。(感染拡大した)中国と陸路で繋がっていることもあって、危機感が高かった。感染者がいない状態で44日も前からこういう対策をしていた」と評価します。

「もちろん日本とは経済規模も国の規模も違うので、これをそのままやったらいいという話ではない」とサッシャさん。とはいえ、「“成功モデル”から学ぶことによって、これからの出口戦略を見つけていくのはすごく大事なこと。他の国の失敗や成功から学ぶことは重要」と主張。最後に、“今日の結論”と位置付けて「スピード感」と声を大にし、「モンゴルはすごい」と改めて感心しきりでした。

Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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