江藤拓農相は14日の閣議後会見で、中国で新型コロナウイルスの感染が拡大する中、同国からの輸入農産物の価格は「今のところ大きな影響は生じていない」としつつ、「予断を許さない状況」との認識を示した。合わせて、「国内での生産基盤もしっかり強化していくことが大切だ」と強調した。
江藤農相は、中国の状況として「農場でも収穫期を迎えても収穫できない畑もたくさんある」と指摘。ニンジンやネギなどは中国からの輸入の割合が多く、「特に外食、加工業が影響を受けるのではないかという心配がある」と述べた。
ただ、日本国内の輸入業者は中国以外からも調達し、国産が潤沢のため、現時点では「価格的には大きな影響は出ていない」と述べた。タマネギは2、3週間分の在庫があるとした。
中国側の港湾の受け入れ体制が機能しておらず、日本からの木材輸出などが止まっている状態だとした。今後は「第1次産業を含めて、さまざまな分野で影響が出てくることが懸念される」とし、可能な限り迅速に影響を把握する努力をしていく方針を示した。
日本農業新聞
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