新型コロナウイルスによる肺炎の拡大で、中国政府は25日、湖北省で新たに15人が死亡し、死者は全国で41人に達したと発表した。中国での感染者は1287人に達し、感染が始まった武漢市で敷かれた住民の移動規制は省全体に及んだ。日本では3人目の感染を確認。フランスや豪州などでも新たに感染例が出て、感染が確認された国と地域は14に上った。
中国では25日、青海省で感染者が確認され、感染例はチベット自治区を除く全ての省、直轄市、自治区に広がった。
共産党機関紙、人民日報のウェブサイトは25日、武漢市の病院で治療にあたっていた男性医師(62)が感染し、25日朝に亡くなったと伝えた。ほかにも医療関係者への感染が報告されており、医療現場での感染防止が課題になっている。
武漢市は25日、許可を得た輸送車や公用車をのぞき、26日から市中心部での自動車の運転を禁止すると発表。武漢市を含む湖北省内17の主要な地方政府すべてが、25日までに鉄道やバスの運行停止、高速道路や一般道の封鎖などの規制をとった。イタリアとほぼ同じ人口約6千万人を抱え、日本国土の約半分の面積をほこる省全体で自由な移動が制約された形だ。
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SNS上には、省境などで撮影…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル