7月1日から東海道新幹線で運行が始まる新型車両「N700S」の量産車の先頭車両が完成し、JR東海が25日、搬出作業の一部を日本車両製造豊川製作所(愛知県豊川市)で公開した。約27メートルの車体がクレーンでゆっくりとつり上げられ、トレーラーに載せられた。
JR東海の浜松工場(浜松市)へ運ばれ、試運転などを重ねる。営業運転の初日には今回の車両を含めた5編成を投入する。
N700Sは現行車両に比べ、先頭車両の左右が角張っている。台車などを軽量化し、停電時にも自走できるバッテリーや、乗り心地をよくするシステムを搭載している。同社は約2年間、試験車両で走行試験を重ねてきた。2022年度までに40編成を投入する予定。
同社新幹線鉄道事業本部の田中英允・車両部担当部長は「特に快適性を気にかけて開発してきた。体感してほしい」と話した。(田中恭太)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル