新宿駅東口近くに26日、高さ3.8メートルの巨大な募金箱がお目見えした。インターネット上で寄付ができる「Yahoo!(ヤフー)ネット募金」の15周年を記念して、ヤフーが29日までの期間限定で設置した。これまでに集まった53億円分の500円玉が入る大きさだという。周囲にQRコードを記したミニ募金箱も置かれ、スマートフォンで読み取ればネットを通じて寄付ができる。
Yahoo!ネット募金は、2004年にヤフーの社会貢献事業として始まった。災害復興支援や子供への支援、動物保護などの分野で、プロジェクトごとにクレジットカードやTポイントで寄付できる。15年間で、のべ900万人から53億円が集まったという。
最近は「京都アニメーション応援募金」が約6万4千人から5700万円の寄付を受けた。9月に発生した台風15号で大きな被害を受けた千葉県への災害支援では、複数のプロジェクトに対して寄付額が合計2300万円を超えた。
ヤフーによると、最も寄付が多かった日は東日本大震災から2日後の2011年3月13日で、約20万件だった。年間の寄付額も11年が最も多く、唯一14億円を超えた。1回の寄付額は100円未満が約5割で、大半が1千円未満という。
14年からは、3月11日に「3.11」と検索すると1件につき10円をヤフーが東日本大震災の被災地復興に寄付する「検索募金」も毎年行っている。スタート時の14年には50万人の寄付を想定したが、実際は260万人が検索したという。同プロジェクトを当時担当したヤフー執行役員の西田修一・SR(社会的責任)推進統括本部長は「きっかけさえつくれれば、何かしようという人はいると感じた。寄付のプラットフォームによって、皆さんの思いを多くの課題につなげていきたい」と話した。(村井七緒子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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