観光地からリモートワークしながら休暇も楽しむ「ワーケーション」を、都心の公園で体験しよう――。環境省がそんな試行的な取り組みを22日、東京・新宿の「新宿御苑」で始めた。
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ワーケーションは、「ワーク(仕事)」と「バケーション(休暇)」を合わせた造語。リモートワークを発展させたもので、新型コロナウイルスの感染拡大で注目を集めている。新宿御苑の体験スペースは、テント内にイスとテーブルが設置されており、電源も完備。公衆無線LAN(Wi-Fi)環境もあり、熱中症対策で冷風機も置かれている。26日まで(午前9時半~午後5時半)。
人材派遣会社の部長職の三上涼子さん(41)は、4月に入社した社員と打ち合わせをしていた。「新型コロナのせいで、ほぼオンラインでしか顔を合わせる機会がなかったのですが、こういう風通しのいい場所なら、直接会えていいですね」
環境省は国立公園のワーケーションでの活用を推進しており、新型コロナの緊急経済対策で、ワーケーション利用者向けのツアーの開発や国立公園内の公衆無線LANの整備などに計22億円を計上。この日リニューアルオープンした新宿御苑のインフォメーションセンターでは全国に34カ所ある国立公園の情報を閲覧できる。
新型コロナの流行が継続し、政府の観光支援策「Go To トラベル」では、東京が対象から除外された。小泉進次郎環境相は21日の閣議後会見で「遠出の観光に二の足を踏んでしまう状況があるが、身近なところで県内から改めて観光の魅力を再発見していただきたい」と述べた。(水戸部六美)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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