武田遼
東京電力福島第一原発事故後の除染で出た除染土を新宿御苑(東京都新宿区内藤町)で再利用する環境省の実証事業について、同区内外の住民が20日、安全が保証されない限り計画を中止することなどを同省に求めるよう、小池百合子知事宛てに申し入れた。
住民でつくる団体の約30人が都庁を訪れた。申し入れでは他に、同省が放射性物質の濃度を幅広く測定することや、誰でも参加できる説明会を開くことなども盛り込んだ。
対応した都環境政策課の神山一課長は団体側に、「我々がやろうとしているわけではなく、環境省が説明すべきこと。申し入れ内容については庁内で対応を検討したい」と話した。
環境省は、福島県内の中間貯蔵施設で保管が続く除染土の処分量を減らすとして、同省が管理する東京、埼玉、茨城の3施設で実証事業を計画している。昨年末に同省が新宿御苑で開いた周辺住民への説明会では、一般の立ち入りが規制されているエリアで除染土を利用した花壇を整備することなどが説明された。(武田遼)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル