宮内庁は27日、来年1月2日に皇居で行われる一般参賀で、上皇ご夫妻も午前中の3回に参加すると発表した。上皇さまの退位後、ご夫妻は公的な活動を控えてきたが、西村泰彦長官は27日の記者会見で「新年の皇室の行事で、天皇ご一家おそろいでお出まし頂いた方がよいと考えた」と述べた。
一般参賀は天皇、皇后両陛下をはじめ、成年皇族方が宮殿のベランダに立つ。午前午後のおおむね5回の予定で、上皇ご夫妻は午前中の3回目まで出席する。
同庁によると、今年5月の代替わり以降、天皇陛下と上皇さまが公の場で同席するのは初めて。上皇ご夫妻の出席は、同庁から依頼したという。
上皇さまが天皇陛下と同じ公の場に立つことについては、権威の二重性につながるのではないかという指摘がある。西村長官は「上皇陛下が地位を利用して、何かを実現しようというのではないわけで、その批判は全く当たらない。上皇陛下が今もお元気でお健やかにお過ごし頂いているお姿で国民の前に出て頂くことが、国民の期待に応えることではないか」と述べた。
同庁によると、上皇ご夫妻は来年1月1日、皇居で開かれる国事行為の「新年祝賀の儀」には出席しない。来年2月の天皇陛下の誕生日を祝う一般参賀にも、同庁からの出席依頼は考えていないという。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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