2015年に北陸新幹線・金沢駅が開業した効果もあり、好景気に沸いてきた石川県。浸水車両の復旧に時間がかかれば、観光や経済への影響は避けられず、関係者に焦りが広がる。
「影響は絶大。観光客だけでなく、出張客も減ってしまう」。金沢市旅館ホテル協同組合の担当者は不安を募らせる。市内の宿泊施設では12日に450人、13日に400人のキャンセルがあったという。小松市の粟津温泉でも、12日からの3連休の間に、4旅館で620人のキャンセルを受けたという。
石川県によると、18年の県内の観光客は2491万人で、開業前の14年より330万人増加した。海外からの宿泊者数も約68万人と2・3倍になっている。
新幹線運休を受け、全日空と日本航空は15日、小松空港(小松市)と羽田を結ぶ定期便の一部に通常より座席が多い機体を使った。
谷本正憲知事は15日、「新幹線が水没するとは想像もしていなかった。JRには早期の運転再開をお願いする」と述べるとともに、在来線特急や航空機も活用し、観光客のニーズに応える必要があるとの認識を示した。(浅沼愛、木佐貫将司)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment