能田英二
プロ野球日本ハムファイターズが30日、北海道北広島市にボールパークFビレッジと新球場「エスコンフィールド北海道」を開業し、他の10球団に先がけて、楽天とのパ・リーグ開幕戦を迎えた。
日本ハムは2004年シーズンに東京から札幌ドームに本拠地を移した。球団が北海道に移転して20年目の今季、「世界にまだ見ぬ」とうたう新球場で開幕セレモニーが開かれた。
グラウンドには北広島市内の小・中学生、高校生の約90人が登場。風船様のものを頭上に掲げると、約70メートルのガラス壁の向こうでは多くの花火が打ち上げられた。その後、大型ビジョンの映像が切り替わり、選手ロッカーの様子が中継で映し出された。選手会長の松本剛選手が仲間を鼓舞した後、選手たちが次々とグラウンドに姿を見せた。
始球式には歴代監督のトレイ・ヒルマンさん、梨田昌孝さん、先のワールド・ベースボール・クラシックで優勝監督の栗山英樹さんが登場。初代監督のヒルマン氏が一度はマウンドに立ったが、栗山氏に投球を譲って、新たな時代の幕開けに華を添えた。
来場したファンは午後4時の開場と同時に、入場をスタート。「幕開け!新時代」の手製のボードを掲げて入場した札幌市の神保龍さん(27)は「若手選手の多いヤングファイターズが、新球場で優勝争いをしてほしい」と話した。
左翼に位置するランドマーク「タワーイレブン」の名所となりそうなダルビッシュ投手と大谷翔平選手の壁画の前には、撮影の順番を待つ長蛇の列ができた。苫小牧市の松村翔太さん、しずかさん夫妻は大谷選手の大ファン。「まず、スタートダッシュをしてほしい。今後、新球場で大谷選手の次に背番号11をつけるような選手も出てきてほしい」と、期待を込めた。(能田英二)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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