冬型の気圧配置が強まり、北陸地方の上空に強い寒気が流れ込んだ影響で、新潟県内は22日、各地で大雪になった。日本海に発生している「日本海寒帯気団収束帯」(JPCZ)に伴う雪雲がかかった地域で降雪が強まった。
新潟地方気象台は22日、山沿いを除く地域に大雪警報を出した。同日午後4時の積雪量は、糸魚川市能生68センチ、上越市安塚66センチ、魚沼市守門52センチ、上越市高田51センチ、十日町市十日町50センチ、柏崎市柏崎45センチ、津南町津南44センチ、新潟市中央区42センチ、関川村下関39センチなどとなっている。
県などによると、三条市で60代女性が22日朝、自宅近くを除雪作業中、側溝に左足を踏み外して軽いけがをした。燕市では22日朝に70代男性が、見附市では21日夜に60代男性がそれぞれ除雪作業で軽傷を負った。
気象台によると、雪は23日夕方にかけて降り続く見込みで、22日午前6時から24時間で予想される最大降雪量は、上越の山沿い80センチ、中越の山沿い70センチ、その他の地域60センチ、佐渡30センチとなっている。
23日午前6時からの24時間では、中越の山沿いが40~60センチ、中越の平地と上下越の山沿いが20~40センチ、上下越の平地が10~20センチ、佐渡が5~10センチと見積もられている。24日は冬型の気圧配置が緩み、曇り一時雨か雪となる見込みだという。(鈴木剛志、井上充昌)
立ち往生の防止へ 融雪装置が稼働
1年前に38時間に及ぶ立ち往生が起きた新潟県柏崎市の国道8号。22日は、上り坂に新たに設けられた遠赤外線を使った融雪装置が稼働していた。
融雪装置があるのは、同市米山台にある勾配6%の坂道の登坂車線。毎年のように大型車のスタックが見られる場所で、70メートルにわたり、9台の装置が路面に遠赤外線を照射する。降り続く雪で道路がうっすらと白くなる中、装置の下は円形状に雪が解けていた。
この坂道にはカーボン発熱シートも100メートルにわたり敷設されている。長岡国道事務所はこうした対策で、立ち往生の原因となるスタックを防ぎたい考えだ。(戸松康雄)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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