新潟の死亡ひき逃げ、未解決で迎えた時効 遺族が明かした心境の変化

 10年前に新潟県新発田市で、同市在住の板倉昂(たかし)さん(当時73)が死亡したひき逃げ事故が、未解決のまま21日午前0時、公訴時効を迎えた。

 息子で同市議会議員の久徳さん(48)は、これまで「時効によって、一つの区切りを迎えられるのだろう」と思ってきたが、迎えた21日朝の寝覚めは、良くなかった。ふとしたときに事故のことを思い出す、そんな日々がこれからも続く気がしている。

 「捜査は区切りかもしれないが、自分たちにとってはこれまでの10年もこれからの歳月も変わらない」。久徳さんはそう語り、「犯人に対して出てきてほしい思いもあるが、いま出てこられてもなぜいまさらという気持ちにしかなれないと思う。複雑な心境です」と言葉を絞り出した。

 ひき逃げ事故では、目撃情報や防犯カメラの映像などから加害車両を割り出し、容疑者を突き止める地道な捜査が求められる。今回はこうした証拠が少なく、捜査が難航していた。

警察「積極的な捜査難しい」

 事故は2013年12月21…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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