能登半島地震で大きな被害を受けた輪島市町野町で、地域コミュニティーを守ろうと若者たちが動き出した。新聞発行やイベント開催で地域の人たちをまとめた先には、それぞれの「なりわい」を再建し、過疎のまちを活性化させたいとの思いがある。
4月7日に開かれた「桜フェス」の会場となったのは、倒壊した建物が集まる町野町粟蔵(あわくら)の一角だ。桜のつぼみはまだ硬いものが多かったが、ステージで披露されたコントや手品などを見る地域の人たちからは、笑い声が絶えなかった。
「こんなときだからこそ娯楽が必要」
ボランティアらがお好み焼きやカレーをふるまい、スタッフが釜でピザを焼いて配った。地域に移住したベルギー人男性を通じ、同国大使館からは寄付金のほかベルギービール100本も届いた。フェスは午前10時から午後7時過ぎまで続き、数百人が会場を訪れた。地域外に2次避難中の人の姿もあった。
イベントを企画した町野復興…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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