小野大輔
神戸港と宮崎港を結ぶ宮崎カーフェリー(本社・宮崎市)の新船「フェリーろっこう」が完成し、4日の神戸発の便から運航が始まる。個室を従来の7倍以上に増やすなど、利用者の様々なニーズに合わせた設備が売りだ。
同社によると、「ろっこう」は全長194メートルで、従来の「こうべエキスプレス」より24メートル大型化した。
一方で旅客の定員は690人から576人に減らしてゆとりをもたせ、個室は29部屋から216部屋に増やした。ペットと一緒に過ごせる客室や、いつでも使えるシャワールームも設け、プライベート感や快適性を高めたという。
船内は黒や赤の落ち着いた色調で神戸のおしゃれさをイメージ。壁の一部には神戸タータンの柄もあしらった。排出される煙の有害物質を抑える装置を付けて環境にも配慮したという。
旅客業務部長の橋本光史さん(53)は「宿泊しながら移動もでき、夜景も日の出も楽しめるのが船の魅力。広い船内で旅情を味わってほしい」と話す。
4日からは「ろっこう」と、今年4月就航の「たかちほ」の2隻体制で1日1便運航する。所要時間は12時間20分から14時間40分。(小野大輔)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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