「きらみずき」ハ夏ノ暑サニモマケヌ――。記録的な猛暑が続いた影響で、全国的にコメの品質低下が深刻化するなか、10年ぶりに開発された近江米新品種の「きらみずき」は、「暑さに強い」特性を実証した。滋賀県は「地球温暖化など気候変動に備え、『きらみずき』を増やしていきたい」としている。
「きらみずき」は、滋賀県農業技術振興センターが13年かけて開発した。近江米の新品種は13年の「みずかがみ」以来。暑くても品質が低下しにくい「高温登熟性」に優れた品種だ。
もともと高温登熟性が高い品種を交配して生まれた。田んぼにビニールハウスをつくり、高温状態にして育てたなかから生育に適した個体を選び出す作業を繰り返すなどして、より暑さに強い品種として開発された。
コメは穂が伸びても、実が作…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル