角詠之
北海道・知床半島沖で観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故を受け、国土交通省は21日、最低水温が10度未満の水域(河川を除く)を航行するすべての旅客船について、救命いかだの搭載を義務づける方針を固めた。
今回の事故当時、知床沖の水温は2~3度だったとされる。国交省によると、10度未満の水温では水に落ちた直後に意識不明に陥る可能性が高いという。
そのため、5年平均の水温で、旅客業の営業期間中に最も低い水温が10度未満だった場合は救命いかだの搭載を義務づける方針。10~15度、15~20度の水温でも一定の条件によっては義務づけられる。
また、これまで「届け出制」だった事業者の一部を「登録制」に改め、事業停止などの行政処分の対象とした。船内で保管されていた旅客名簿については、陸上で管理することに加え、これまで備え付けの対象とされなかった船舶についても航行時間や航路によっては対象とすることを決めた。(角詠之)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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