旅行大手の日本旅行は16日、愛知県の全国旅行支援事業「いいじゃん、あいち旅キャンペーン」の業務で、人件費計約530万円を県に不正請求していたと発表した。勤務実態がないスタッフの出退勤記録簿などを作成し、虚偽報告をしていたという。
同社によると、愛知法人営業部長は2022年7月~23年4月、宿泊料金の割引に関連した書類などを審査する業務で、延べ163人分の出退勤記録簿や日報について部下に虚偽記載を指示し、人件費を不正請求した。病欠などで出勤できなかったスタッフの代わりに、補充要員として同営業部社員の名前を勤務表に記入させたが、実際は働かせていなかったという。
社内調査に対し愛知法人営業部長は「指定された人員を確保しなければいけないと考えた」と話しているという。5月10日、県から「不正の疑いがある」と連絡があり、社内の調査で発覚した。業務はJTBが県から受注し、日本旅行に再委託していた。同社はほかにも38都道府県で同様の業務を請け負っており、さらに調査を続ける。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル