日中友好、照らすランタン 宇治の萬福寺で「黄檗ランタンフェス」

小西良昭

 中国ゆかりの黄檗宗(おうばくしゅう)本山・萬福寺(まんぷくじ)(京都府宇治市)で「黄檗ランタンフェスティバル」が開催されている。中国ランタンやオブジェ約30基が、夜の境内をカラフルに染める。

 鉄の骨組みにサテン生地を張ったランタンを、中国の職人が組み立てた。会場では「日中友好の門」が出迎え、江戸初期に中国から渡来し、寺を開いた隠元禅師(1592~1673)の船(長さ15メートル)や愛用の茶器をイメージしたオブジェが目を引く。本堂前には飛天。放生池は鮮やかな蓮池に。西遊記孫悟空旧正月(春節)の竜舞も登場する。

 3年前から準備したが、コロナ禍で職人が来日できず、延びていた。荒木将旭(しょうきょく)宗務総長(55)は「ランタンは中国で法要に飾る。隠元禅師350回忌と日中国交正常化50年の節目に中国文化を紹介し、友好の助けになればと思う。ランタンなら萬福寺と言われるよう、秋の恒例行事にしたい」と話した。

 大阪府枚方市の北野美和子さん(52)は「日本風とは違う原色が強めの色合いで鮮やか。きれい」と楽しんでいた。

 来年1月末までの午後5時半~9時。入場料は大人2500円。中学・高校生1千円、小学生以下無料。問い合わせは萬福寺(0774・32・3900)へ。(小西良昭)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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