日光白根火山で過去に爆発的なマグマ噴火 「今後も可能性十分ある」

 群馬県片品村と栃木県日光市の境にある活火山・日光白根火山に少なくとも15の火口があり、主峰の白根山(標高2578メートル)の山頂部を作る直近の溶岩噴火が約3千年前に起きていたことが、国立研究開発法人・産業技術総合研究所産総研)の調査でわかった。過去に爆発的なマグマ噴火を繰り返したことも判明し、「今後も起こる可能性は十分ある」としている。

 産総研が8日のオンライン記者説明会で発表した。

 日光白根火山は、関東以北で最高峰の日光白根山と座禅山などの外輪山を持つ二重式活火山で、両県境に分布する直径約1千メートル、高さ約300メートルの溶岩ドームと複数の溶岩流からなる。群馬側にのびる溶岩流の上に白根山などの溶岩ドームが形成されている。

 大規模噴火については、1649年の「江戸噴火」で戦場ケ原(日光市)で降灰が20センチにのぼり、1873年と89~90年の「明治噴火」では、栃木側に降灰、群馬側に火口噴出型の土石流や泥流をもたらしたとの記録が残る。近年は、2011年の東日本大震災以降に地震活動が活発化し、気象庁が24時間態勢で観測を続けている。

爆発的なマグマ噴火、少なくとも3回

 産総研は今回、約5年がかり…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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